ブログ
2017.11.27
就職内定率の上昇と内定辞退
先日厚生労働省より発表された資料によると、
平成30年3月卒の大学生の就職内定率(10/1時点)は75.2%だそうで、
これは調査を始めた1996年以降で過去最高の数値とのこと。
就職内定率はここ7年ほど(ほとんど)右肩上がりで上昇しているのですが、
この売り手市場にともなって問題となっているのが「内定辞退」と「内定者の囲い込み」です。
内定辞退の理由としてよく聞かれるのは、
「勤務条件が合わない」「他に内定をもらった」「社風が合わない」などなど。
複数の企業から内定をもらう学生さんが多く、企業間の競争も自ずと激しくなっているようです。
このような状況で競争を勝ち抜くべく、内定後のフォローをきめ細かく行う企業が増えているようで・・・
・企業から内定者への定期的な連絡
・入社前教育
・先輩社員との交流会
・内定者同士の交流会
・SNSでのフォロー
こういったフォローを行っているそうです。
しかし、こういったフォローも度が過ぎると「内定者の囲い込み」となり企業のマイナスイメージになりかねません。
SNSで誰もが情報を発信できる時代ですので、内定者1人に与えたマイナスイメージが、社会全体からのマイナスイメージに簡単に変わってしまいます。
「株式会社〇〇にこんなことを言われた!ブラック企業だ!」なんてつぶやかれることになりかねません。
少し前までは企業は「選ぶ」側だったかもしれませんが、どんどん「選ばれる」側にシフトしています。
これまでは、内定者が「選ばれるために企業に何をどう伝えるか」試行錯誤してきましたが、
今度は、企業が「選ばれるために内定者に何をどう伝えるか」試行錯誤することになりそうです。